赤単アグロのデッキ解説記事です。
サンプルデッキ
19 冠雪の山 (KHM) 283
4 不詳の安息地 (KHM) 255
2 エンバレス城 (ELD) 239
4 熱烈な勇者 (ELD) 124
4 火刃の突撃者 (ZNR) 139
4 義賊 (ELD) 138
3 リムロックの騎士 (ELD) 137
4 鍛冶で鍛えられしアナックス (THB) 125
4 砕骨の巨人 (ELD) 115
1 灰のフェニックス (THB) 148
3 朱地洞の族長、トーブラン (ELD) 147
4 霜噛み (KHM) 138
4 エンバレスの宝剣 (ELD) 120
サイドボード
1 灰のフェニックス (THB) 148
2 アゴナスの雄牛 (THB) 147
3 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
2 乱動する渦 (ZNR) 156
2 焦熱の竜火 (M21) 158
2 魂焦がし (M21) 160
3 アクロス戦争 (THB) 124
どんなデッキ
赤単アグロは名前の通り赤単色で構成されたデッキだ。単色による安定したマナ基盤から、マナカーブに沿って《熱烈な勇者》や《鍛冶で鍛えられしアナックス》といった赤のクリーチャーを展開していき、《黄金架のドラゴン》や《エンバレスの宝剣》でトドメだ。
キーカード
《熱烈な勇者》
《鍛冶で鍛えられしアナックス》
《エンバレスの宝剣》
プレイング方法・戦略など
単色デッキのため色事故がなく、マナカーブに沿ってクリーチャーを展開していけるだろう。単色デッキだが《霜噛み》と《不詳の安息地》のために《冠雪の山》を採用している。
《不詳の安息地》はクリーチャー化することができる強力な土地で、ソーサリータイミングの除去では対処されない。ゲームが長引いた時に余ったマナから4/3のクリーチャーとして使うことができ、現在の環境で単色アグロデッキを選択する理由となるカードだ。
《鍛冶で鍛えられしアナックス》は赤への信心に等しいパワーを持ち、赤単アグロを組む動機となるクリーチャーである。《鍛冶で鍛えられしアナックス》がいれば、クリーチャーが死亡したときに1体あるいは2体のサテュロス・トークンを場に出せるため、相手にクリーチャーを除去されても継続してダメージを刻めるだろう。このサテュロス・トークンはブロックには利用できないので注意。
《エンバレスの宝剣》は環境屈指のパワーカードで、上手く場に出せれば速やかにゲームを終わらせることができるだろう。インスタントタイミングで装備したクリーチャーを除去されないよう、相手の隙をみて唱えていきたい。特に、《鍛冶で鍛えられしアナックス》とは相性抜群で、《エンバレスの宝剣》自身で信心が2、装備による修正と二段攻撃により一枚で6点もダメージを増やすことができる。マナフラッドした際は《不詳の安息地》をクリーチャー化して最後の数点を押し込もう。
序盤から積極的に相手のライフを削っていき、サテュロス・トークンなどを含む複数のクリーチャーを《朱地洞の族長、トーブラン》や《エンバレス城》、《エンバレスの宝剣》によってに強化してフィニッシュするのが理想だ。
《灰のフェニックス》はディミーアローグに強い脱出能力を持つクリーチャーだ。《アゴナスの雄牛 》も強力な脱出持ちカードだが、《灰のフェニックス》はの方がコストが軽く、速攻能力持ちのためスゥルタイコントロール相手でも有用なため採用されていると考えられる。
キープ基準
マナカーブに沿って展開できる手札をキープする。土地の枚数はデッキ構成によって変わるので注意されたい。サンプルデッキでは、軽めのカードが多いため土地2枚と1、2マナのクリーチャーがあればキープしたい。
キープハンドサンプル 《霜噛み》《鍛冶で鍛えられしアナックス》《熱烈な勇者》《熱烈な勇者》土地3枚
このデッキの弱点
赤単色ゆえの融通が利かないのが弱点といえる。赤のカードは相手のアーティファクトは処理できるがエンチャントへの対抗手段がない。また、《鍛冶で鍛えられしアナックス》は追放除去には無力で、特に環境に存在する《影の評決》や《絶滅の契機》などの全体追放除去には注意したい。
デッキ構成上、小型のクリーチャーが多いため、白単アグロやアドベンチャーデッキなど、こちらよりサイズが一回り大きいデッキを苦手とする。それらが多いメタゲームの場合は、《アクロス戦争》で盤面の有利を奪ったり、《黄金架のドラゴン》などサイズの大きいクリーチャーを採用してデッキを少し重くするといった調整が必要だろう。